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調査課のお仕事


こんにちは、こんばんは。

RDです。

本日は構総研のお仕事について紹介していきます。

私どもの主な仕事は橋梁、トンネル、ビルなどの鉄やコンクリートでできたインフラ構造物の劣化状況などを点検・調査し、利用者である皆様の安全を確保することです。
なので仕事ではこれらの構造物の用途に応じて都会のど真ん中から人里離れた僻地まで様々なところに行きます。
(過去に自宅から30秒の現場もあったRDです。。。)

その中でも私たちが近年力を入れている業務が橋梁の点検です。
1950年頃に多く作られ、現在に至るまで我が国の高度経済成長を支えてきた橋梁ですが、近年になって劣化やそれに伴う事故など多くの事例が報告されています。
これを受けて国土交通省では現在使用されているすべての橋に対して5年に1度の定期点検を行うようになりました。
点検にあたり橋梁点検の、資格者が点検に当たることになっています。その他に超音波探査、コンクリート診断士など必要とされる資格は多数あります。
弊社でも数人、用途に応じ必要な資格を取得し業務に携わっています。

使用道具としては点検ハンマー、クラックスケール、はしごなどなど


基本は点検ハンマーの打音による点検です。
コンクリートが浮いていると音が変わり、判別できます。

コンコン叩いていきます。
コンコン
コンぽこコン

叩いていると、浮き部と健全部とでは違う音がします。

発見したらこのようにマーキング!



こちらはひび割れのマーキング

最初は判りづらかったりしますが、経験を積めばわかるようになります。

こちらは鋼桁を用いた橋梁です。塗膜の状況や腐食状況を近接して確認します。

 この他にも目的など必要に応じ、点検方法を変えていきます。

時には高所作業車や吊り足場などを使用した点検を行います。

高所作業車を用いた点検状況です。

下面や路面状況によっては橋上に点検車を据えて点検を行います。
こちらは“橋梁点検車”といいます。
これの一回り以上大きいものもあり、時たま使用することがあります。

 実際の点検においては全体を見渡し橋梁や橋脚に大きな異常が見られないか、部分部分を詳細に近接点検していきます。また、検出された損傷がどういった原因で起こったのか、この損傷は現時点で大丈夫なのか、今後急速に劣化が進行しないかなどを考えながら点検をこなしていきます。
これを2人~数人のチームで行います。

同じひび割れでも発生した部材、位置、形状や環境によって発生原因やその損傷に対する対策が異なるので、この見極めが点検者の腕の見せ所でもあります。
上記の写真のように異常?と思われるひび割れなどには別途で詳細な点検を行うこともあります。

 こういった損傷を現場にて野帳に書き込み写真を撮影していきます。
そのあと会社に持ち帰り写真整理、野帳整理など行い、報告書に仕上げることが一連の流れとなっています。

 仕事の話ばかりになってしまいましたが、仕事中には予期せぬ嬉しい事、楽しい事もあります。
山奥の透き通った川にかかる橋梁に行くこともあります。
普段プライベートでは行くことの無いようなところに行くので意外な発見があり、プライベートでBBQなどに適した穴場を発見できる場合も。。。
時には野生の動物などと目が合うことがあります。一瞬驚きますが、ほっこり心が和む瞬間でもあります。
このようにいつもと違う景色が目の前に広がり、気持ちがリフレッシュされる現場もあります。

マイナスイオンがいっぱいです。

都会では通行者から励ましの言葉いただいたりすることも。日常会話から人生訓話、その橋梁の昔話などとても勉強になることがあります。
仕事にならないくらい話をしてくる方も時たまいます。。。()
現場によって様々な場所、環境に接し刺激的な毎日を送ることができます。
しんどさも仲間と話し合うことにより半減し、楽しいことは何倍にもなる、時にはKY(危険予知)につながる話も!話題に尽きない職場です!


今回のブログいかがだったでしょうか?
至らない点は多々あると思いますが、今後も情報を発信できたらなあと思います!
今回はメインとなる橋梁点検をテーマにしましたが、次回はどんなお話になるかお楽しみに!!!

春先はこんな現場も!







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